補装具等購入に発生する「ご利用者負担」と「差額負担」について

こんにちは。

有限会社ふくもりです。

皆さん、車椅子を補装具申請で購入するときに発生する「ご利用者負担」と「差額負担」はご存じでしょうか?

「ご利用者負担」は収入により「1割負担」もしくは「負担なし」のいずれかになります。「1割負担」は上限があり「37,200円」を越えることはありません。児童のうちは収入はないので親御様等の収入に応じ発生する場合があります。

例えば、車椅子2台、座位保持装置2台申請し合計100万円の場合、1割負担は10万円となりません。上限の「37,200円」となります。
なので作るならいっぺんに作った方がいい!と考えますが、不要なものまで作る必要はありません。本来でしたら「必要な時に必要なものを作る」ことが正しい購入の仕方ですね。

さて、もう一つの「差額負担」のお話。
差額負担は、制度の項目にないもの、例えば「ドリンクホルダー」。これは自己負担での購入になります。

そして大切なのはここからです。
今や車椅子にも多くの種類があり、いわゆる「ピンキリ」。
また、車椅子の見積項目と金額は決まっており、例えば「普通型10万円」「スポークカバー4,200円×2=8,400円」というように、いわゆる積み上げ方式で見積を作っていくわけです(厚生労働省で決められています)。そうやって積算していくと、だいたい一般的な自走型で20〜30万円の合計になってきます。

ここで注意が必要なのが、児童と成人で積算できる項目に違いがあるということです。そうすると合計金額も変わってきます。児童の方が積算できる項目が多く、金額も高めになってきます。

じゃあ「児童のうちに高い車椅子を作った方が差額は少ないじゃん!」と考えそうですが、それも間違いではありません。ただ成長で車椅子が合わなくなれば、再購入することになります。
では「50万円のかっこいい車椅子が欲しい!」となった場合、申請金額の合計が30万円なら、「20万円の差額」に上限の「37,200円」が加算(1割負担が発生すれば)されます。いわゆるこの制度は「必要最低限」「同等安価」の制度なので、趣味趣向での購入は「差額負担」と考えるとわかりやすいかもしれません。

さて、車椅子には多くの種類があり、いまや選択の幅も広がりました。公費内で購入できる車椅子も増えてきました。製品自体も本当に良くなったし、かっこいいものが増えたなって思います。

乗りやすさも漕ぎやすさも千差万別、乗ってみないとわからない、漕いでみないとわからないです。試乗を通し、素敵な車椅子に出会うことができるよう、お手伝いさせていただけたらって思います。

最後に、「お住まいの地域や、補装具業者によって違いがある」ので、わからなければ、お住まいの役所、補装具業者へ聞いてみましょう!

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